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日本高血圧学会より指針が出ましたので、皆様の関心のありそうなところをご紹介いたします。 家庭血圧測定について
測定装置
市販の装置で充分(大多数はカフーオシロメトリック法に基いている)である。但し指先はかなり問題、手首も便利であるが種々問題点があり、上腕での測定装置が推奨される。
測定部位
右心房の位置で測定するのが正しい。上腕は座位の場合でも右心房の位置にあるので望ましい。手首の場合は位置に注意。
測定条件
一日2回朝と晩に測るのが良い。朝は起床後1時間以内、排尿後、座位1-2分間の安静後、服薬前。晩は就寝前、座位安静1-2分後。比較のためには同じような条件で測る。
評価
家庭血圧は135/80mmHg以上を持って高血圧と診断する。125/80mmHg以下を正常血圧とする。降圧剤でどこまで下げればよいかは未だ議論されているところである。
院長の個人的見解
白衣高血圧等で無用な薬を飲まないためにも家庭血圧を測定してくださるのは大変有り難い。関心のある方は測定していただいて受診時に教えていただければ幸いです。
しかし血圧は周囲の環境等種々の因子に左右されるので、その時の数字に惑わされないでください。高いからといってすぐに脳出血等病気が起こるわけではありません。あわてないでください。 降圧剤でどこまで下げればよいか難しい問題です。心不全、糖尿病、腎不全等があればもっと下げたほうが良いと考えられています。 患者さんの状態(内臓の障害程度)を見て主治医が判断することになります。 血圧は下げるのが目的ではなく、血圧が高いことに伴う内臓の障害を避けるために降圧剤を飲むのです。下がればそれでよいものでもありません。 言いたいことは色んな検査データが多いほど適切な治療ができるということです。 |
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